わたしは動画編集を仕事にしていて、主に音声を扱うことが多くなっています。声優さんにはAudacityを使っていただいているのですが、このAudacityのコンプレッサーがとてもわかりやすいので使い方と、コンプレッサーが何なのか解説していきます。
Audacityのコンプレッサーの使い方
後ほど詳しく説明しますが、コンプレッサーは簡単に言えば、音声の音量を整えてくれるエフェクトです。ナレーションの録音のときには、わたし個人としては必須レベルのエフェクトだと思っています。
Audacityのコンプレッサーの使い方です。
まず音声を録音します。
音声の録音についてはこちらの記事も参考にしてください。
コンプレッサーをかける部分をドラッグして選択します。Ctrl+Aですべてを選択してしまってもいいですね。
「エフェクト>コンプレッサー」を選択します。
最初は設定を深く考えなくてもだんだんとわかってきます。
ナレーションにコンプレッサーをかけるポイントは、アタックタイムとリリースタイムを速くしておくことです。
メイクアップのチェックをオンにしておくと、自動的に一番良い大きさの音量にしてくれるので便利です。
これで「OK」をクリックするとコンプレッサーがかかって、全体の音量が整えられます。
コンプレッサーって?ノーマライズとは違うの?
Audacityには、音量を整えるエフェクトにノーマライズがあります。
これも全体の音量を一番良い音量にしてくれます。
コンプレッサーをかけた音声と、ノーマライズの音声を比べてみましょう。
コンプレッサーは、小さい音を大きくして大きい音はそのまま、つまり音声の大小の差が小さくなっています。一方、ノーマライズは全体的に平均化するので、音量の差が大きなままになります。
この、音量の差が小さくなると、ナレーションなどでも聴きやすい音声になるわけです。人間の声は思ったよりも大きかったり小さかったりするので、わたしが音声を編集するときは、ほぼ必ずかけるようにしています。
ちなみに、コンプレッサーは小さい音を大きくするので、小さいノイズも大きくなってしまいます。Audacityの「ノイズの低減」エフェクトを使うなら、先にノイズの低減をしてから、コンプレッサーをかけたほうが良い音声になります。