Windowsで昔使われていたaviファイルなどの動画が再生できなくなっていることがあると思います。この記事では動画をmp4に変換して再生できるようにしてくれる「HandBrake」の使い方を解説していきます。
- 再生できない動画を変換するHandBrakeをインストールする
- 動画を変換するHandBrakeの使い方
- HandBrakeのエンコーダーの使い方
- HandBrakeで動画の品質はどらくらいにすればいいのか
- HandBrakeでも変換できない動画を觀る方法
再生できない動画を変換するHandBrakeをインストールする
HandBrakeはこのページからダウンロードできます。
ダウンロードしたインストーラーを開いて、全部「Next」をクリックしていけば大丈夫です。
インストールが終わったら「Finish」で閉じます。
動画を変換するHandBrakeの使い方
HandBrakeを起動すると、ファイルをドロップする画面になるので、変換したい元のファイルをドロップします。
GPUが使えるPCの場合は、「動画>Video Encoder」からハードウェアエンコードが選択できます。次項(ページ内リンク)で詳しく解説しています。
GPUを使わずに、H.264のままで変換しても十分な変換速度はあると思います。
変換先のフォルダを決めます。
「エンコード開始」をクリックすると、動画がmp4に変換されます。
変換された動画は「m4v」という拡張子になっていますが、「mp4のVideoファイル」という意味で、中身はmp4の動画と一緒です。
HandBrakeのエンコーダーの使い方
基本的にはほとんど設定しなくても変換できますが、大きなサイズの動画を変換するときにはハードウェアエンコーダーを使ったほうが速く変換できます。Intel、AMD、Nvidiaのエンコードに対応しています。
HandBrakeを開いたところに「設定」があるので、そこから「動画」を選択します。
わたしの環境では「Nvidia」だけ使える状態なので、チェックを入れて「<戻る」をクリックします。
これでハードウェアエンコーディングが選択できるようになります。
試しに1GBのファイルを、ソフトウェアエンコーディングで変換してみると……
50FPSくらいの変換速度で5分くらいかかります。
次はNvidia(RTX2060S)のハードウェアエンコーディングで変換してみます。
200FPSを軽く超える変換速度です。だいたい1分30秒くらい。4倍以上の速さで変換できます。
もしGPUを積んでいるPCであれば、ハードウェアエンコーディングを使った方が圧倒的に速いですね。
もっとクオリティを落とさないようにサイズを小さくするなど、複雑なエンコーディングだと詳細な設定が必要になりますが、とりあえず観られるようにするならハードウェアエンコーディングでサクッと変換してしまいましょう。
HandBrakeで動画の品質はどらくらいにすればいいのか
とりあえず観られれば良いということであれば、初期設定のままの「固定品質:22」で大丈夫です。
15分くらいのフルハイビジョン(1080p)の動画だと、約1GBくらいのサイズになります。
あまり品質を落とさずにサイズを小さくするなら平均ビットレートを5000(kbps)くらいにすると良いでしょう。
15分1080pの動画が約500MBくらい、半分の大きさになりますが、動画編集アプリで編集するとだいたいビットレートが5000くらいですので画質が悪すぎるということはありません。
もっとサイズを圧縮したいなら平均ビットレートを3000(kbps)くらいにします。
15分1080pの動画が約300MBまで圧縮できます。動画編集アプリで、高速でエンコードしたいときにこれくらいのビットレートで変換することあります。動画を視聴するのに支障はありませんが、画質が良いとは言えない動画になります。
HandBrakeでも変換できない動画を觀る方法
HandBrakeはかなり優秀なアプリですので、ほとんどの動画をMP4(m4v)に変換できますが、それでも変換できない動画があります。例えば同じaviというファイルでも動画のエンコードには様々な種類が使われていたので、HandBrakeが対応していない場合があります。
そんなときに使えるアプリがVLCメディアプレイヤーです。
わたしの経験として、このVLCメディアプレイヤーで観られなかった動画ってなかった……と思うくらいにどんな動画でも再生してくれます。
VLCメディアプレイヤーで再生できる動画であれば、変換をする機能まであります。
「メディア>変換 / 保存」をクリックして、変換したいファイルを追加します。
「変換 / 保存」をクリックして「▼」から「変換」を選択します。
「参照」をクリックして保存するファイル名を入力して「保存」をクリックします。
最後に「開始」をクリックすると変換してくれます。
HandBrakeのように細かい設定はできませんが、再生できないファイルを觀るだけなら、もしくはとりあえず変換したいのであればVLCメディアプレイヤーも活用できると思います。